太郎、生まれて初めて怒られる
それは夕飯時のことでした。
夕食の準備中、太郎くんはお父さんと仲良く遊んでおりました。
我が家のリビングはこたつテーブルを採用しており、太郎くんがたっちするともう十分に腕をつけるほどの低さです。
そこに私はサラダボウルを出しました。
その少しあとに「太郎くん太郎くん!」とお父さんが叫びます。
そして少しした後に、太郎くんの泣き声が部屋に響き渡りました。
慌てて駆けつけると、そこにはひっくり返ったサラダボウル、野菜が散らばったテーブルとお父さんの服、涙をボロボロこぼす太郎くん。
そう、太郎くん、やらかしました。まあ油断をしていた両親が悪いのですが。
お父さんも怒るというよりは焦って大声を出しただけですが、やっぱり子どもは親に急に大声を出されると恐怖を感じるものですね。
太郎くんの怒られデビューはこうして幕を閉じました。